

現場事務所の作業を画期的に短縮する、工事写真を工種ごとのフォルダーに自動振り分けする機能の使い勝手を技術者が評価した。
TEXT●家入龍太(株式会社 イエイリ・ラボ)

蔵衛門御用達で工事写真の整理をする戸田・新井組・奈良建設JVの黛峻亮氏
朝霞浄水場高度浄水施設の第二期工事を担当する戸田・新井組・奈良建設JVで工事係を務める黛峻亮氏は、朝から夕方まで、1日に100枚も写真撮影することもある。黛氏の悩みは、現場事務所に戻ってから、写真を工種ごとのフォルダーに振り分ける作業だった。これまでは工一郎で撮影した写真のデータを日付ごとに分けたフォルダーに収めた後、工種別のフォルダーに手作業で振り分けていた。
こうした写真整理の悩みはどの工事現場にもある。そこで、オリンパスイメージングの工事写真管理ソフトの最新版、「蔵衛門御用達12」には、TG-810 工一郎と連携し、現場での写真撮影時に振り分けるフォルダーを指定できる機能が搭載された。

事務所に帰ってからの写真振り分け作業

朝霞浄水場の現場全景。手前は稼働中の高度浄水施設
使い方は簡単だ。まず、蔵衛門御用達12でパソコンに工種別のフォルダーを作る。そのデータをコピーしたSDカードをTG-810 工一郎に挿入すると、写真撮影時に液晶画面上で写真を振り分けるフォルダー名を1~2階層で選べるのだ。
前の記事で、黛氏がアンカー工などの作業場所ごとに、TG-810 工一郎の液晶画面を使って工種を選んだ時、この機能を使っていた。
現場での撮影後、事務所に戻って工一郎のSDカードをパソコンに差し込み、蔵衛門御用達12で読み込むと、なんと、その場で工種別フォルダーへの振り分けが完了するのだ。
黛氏は、工事全体の進ちょく状況を撮影する定点観測スポットになっている既設浄水施設の4階から現場事務所に引き揚げた。
早速、TG-810 工一郎からSDカードを取り出し、パソコンにセット。蔵衛門御用達12を起動してその日、撮影した工事写真を読み込むと、これまで長時間の手作業が必要だった工種別フォルダーへの振り分けが一瞬で終わった。
他のTG-810 工一郎からも同様に写真を読み込むと、各フォルダーの写真が増えた。「この機能は素晴らしいです。現場事務所に帰ってきてから写真を整理する時間がほとんどなくなります」と黛氏は感想を語った。
写真の振り分け作業を前もって撮影時点で行うことで、工事写真管理業務を前倒し、振り分けの確実性と施工管理業務の効率化を実現できるソフトなのだ。

1.工種別フォルダーの作成
パソコンで「蔵衛門御用達12」で工種別のフォルダーを作成。2階層まで作れる

2.SDカードをTG-810 工一郎にセット
工種別のフォルダーの情報をSDカードに保存し、TG-810 工一郎(以下、工一郎)にセットする

3.写真振り分け機能を起動
写真撮影時に、工一郎の液晶画面で「写真振り分け」機能を起動させる

4.工種の選択
工種を選択する。大分類だけ、または大分類と小分類を選択できる


5.写真撮影の準備完了
液晶画面の左側に選択した工種が表示され、撮影準備が整った

6.工事写真の撮影
工事写真を撮影する。すると工種の情報もデジタル写真ファイルに書き込まれる

7.SDカードをパソコンにセット
工一郎からSDカードを取り出し、パソコンにセットする

8.蔵衛門御用達12に取り込む
蔵衛門御用達12で「自動振り分けする」を選ぶと、写真取り込みと同時に振り分け完了(パソコンに取り込んだ際のフォルダー名は、漢字・仮名表示が可能)