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「夏の風物詩、花火」~三津浜花火大会~
公開日:2008/08/29 ナビゲーター : イッシー

東京に住んでいた頃は、隅田川や多摩川、そして江戸川、荒川などの花火大会に出向き、何度か音を録音したことがある。時には打ち上げ場所の近くに行けることもあり、普段聞いている音とは違うお腹に響くような音を録音できた。今回は音風景ということで、花火の音はもちろん、祭りの雰囲気も録音できればと観客の中に混じって録音することにした。

会場周辺は大混雑

「三津浜花火大会」は、今年で57回目を迎える愛媛県松山市の歴史ある花火大会。昨年は、市内外から14万8千人にものぼる人が集まったそうだ。当日は、天候にも恵まれ、良い録音場所を確保しようと早めに会場に向かったのだが、すでに会場周辺は大混雑であった。


打ち上げを待つ観客のみなさん

なんとか会場にたどり着き、録音場所を確保して先ずは一安心。お腹を軽くチャージして録音の準備にとりかかった。
太陽が沈み、あたりがうっすら暗くなってくると、それまで見えなかった半月がぽっかりと浮かんできた。午後8時、本部からの放送でカウントダウンを叫ぶ声が聞こえてきた。「5-4-3-2-1-スタート」。それと同時に花火が打ち上げられ、花火大会がスタートした。

花火は、見るのと音を聞くのとでは大違い

花火の録音で難しいのは、花火によって音の大きさが異なると、開花するまでどんな音がするかわからないことだ。もちろん「LS-10」には、録音する音の大きさを自動で調整してくれる便利なAGC(オートゲインコントロール)機能があり、それを使えば良いのだが、できるだけ自然に近い形で録音をしたかったのでAGCは使用しないことにした。


15号玉花火

試行錯誤しながら何度か録音をしていると気付いたことがある。まず、花火を見ながら音を聞いていると、とても派手に聞こえているが、目を閉じて音だけを聞いていると実はそれほどでもないこと。次に、打ち上げにはパターンがあり、大きな花火や見せ場の直前は、少し間が空いてから打ち上げられ、大きな歓声が沸くこと。おかげで、設定もある程度予測することができ、歓声なども含めて、狙った音を録ることができた。

ちなみに今回の花火大会で一番大きなものは、15号玉と呼ばれる直径45センチの花火である。打ち上げ高さは、約400メートル、開花した大きさも約400メートルになるという非常に大きな花火で、それはもう見事なものであった。

ちょっとした工夫


グリップに取り付けた「LS-10」

録音する時は、何かしら工夫をするようにしている。今回は三脚の雲台を工夫した。三脚の雲台の上に、さらに長さ15センチほどのグリップをとりつけ、その上に「LS-10」を固定したのだ。これにより握りやすくマイクの方向調整が楽になり、長時間の録音作業であっても疲れず、動きのある音をシビアに追従できた。こういったちょっとした工夫を忘れないようにしたい。

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