
私はクラシックのアマチュアオーケストラで録音係をやっています。練習をMP3で録音して団員専用サイトにアップしたり、演奏会をCD化するのが仕事です。今回はLS-10を使って仲間の演奏を24bit/96kHzで録音してみました。


本番前の最後のリハーサル
最初に録音したのは、同僚のソプラノ二重唱のコンサートです。録音の可否はときにデリケートな問題になりがちです。ダメもとで頼んでみたら、出演者協議の上、後日OKが出ました。
リハーサルから会場入りしましたが、声楽家は喉を気遣ってリハではあまり声を出さないので、本番の録音レベルは余裕を持たせなければなりません。また、声と歌詞の再現性に注目。何度かマイク位置や録音レベルを調整し録音を行いました。
次に録音したのは、ヴァイオリンとピアノの演奏です。
24bit/96kHz録音の特徴は、CDフォーマットに比べて周波数レンジとダイナミックレンジが広いことです。ヴァイオリンの高次倍音とピアノのダイナミックレンジでその性能を試してみようと思いました。
収録の日は、ヴァイオリニストのカテリーナ、ピアニストのレナ(このお二人はフランスに留学した素晴らしい演奏家。今風にいえばリアルのだめ!?)そして、オケ仲間のマダム三人もギャラリーで参加です。
リハーサルでは、マイク位置を変えながらモニタを聴いて最適な位置を探しました。カテリーナは自分の音にいろいろ注文を出し、アーティキュレーションや音の「芯」にこだわります。生音すぎず、残響過多でもない適度なマイク位置を見つけて本番テイク。弾き方も微妙に変えながら追い込んでいるようです。本番テイクは一、二回で終了。

録音した音について議論するカテリーナと私
次にレナのピアノの録音にかかります。ピアノは、あまり近すぎると音がバラバラに聞こえるので、2~3mの範囲でマイク位置を探しました。曲想や強弱の具合により、一曲ごとにマイク位置を変更。ピアノはダイナミックレンジが広いのでクリップしないよう注意が必要です。レナによればピアノは1900年代前半のベーゼンドルファーで、まろやかな響きが魅力。ときおり彼女の鋭いフォルテが入るので、24bitのダイナミックレンジを試すには良かったかもしれませんね。

録音レベルを確認中
LS-10で録音してみて、録音機としての基本性能はしっかりしていると感じました。特にマイクとプリアンプ回路のローノイズ設計が印象的。オプションのステレオマイクとリモコンも発売予定なので、それらを組み合わせれば録音の自由度も広がることでしょう。
これまで大きく重いハードディスクレコーダを運んでいたのが、携帯電話サイズのLS-10で24bit/96kHz録音が出来てしまうのですから、24/96も身近になったものですね。ただしCDフォーマットの約3倍メモリを消費するので、4GB以上のSDHCカードを増設することをおすすめします。
