

2ヶ月ほど、ラテンアメリカを旅した。アジア人とルーツを同じくする先住民とヨーロッパとの混血の人々が混在する、近いようで遠い場所へと。特有の空気感と色合い、時間を超越したような時の流れ。人間の熱い息吹と雄大な自然を肌に感じる中で、ここはどこで、自分はどこから来て、何者なのか。そんなことなどどうでもいいと錯覚させる。同じ人間同士は広義では家族のようにひとつなのだろうか。何者でもない自分は同じ人間としての自分となり、ただの傍観者ではなく、いつしかそこにそっと溶け込む。そこにある日常の瞬間を、人間と空気と時間とを。淡々と絵画を描くように封じ込めた。
出展数 約40点

(c)柳瀬元樹
1978年東京生まれ。
2006年頃より写真家として活動を始める。
2007年 写真展「人間繚乱」にてデビュー。
2008年 「ユーゴの残影」にて第4回名取洋之助写真賞受賞。
全世界をフィールドに撮影活動を行う。
ドキュメンタリーをベースに雑誌、広告等で活動中。
柳瀬元樹HP:www.genkiyanase.com